前回は、当社が、物件選びの際にお客様に作成している「CS立体図」を利用した、高低差やがけの可視化についてご紹介しました。
今回は、こちらも当社が作成している「水の流路方向図」についてご紹介します。
「水の流路方向図」とは
当社が作成している「水の流路方向図」は、地中の「みず道」や公共の水路を地図にしたものではなく、地表面の高低差をもとに水がどのように流れていくのかをデータから解析し矢印で可視化した地図です。一般的な地図ではないと思います。当社が独自に作成している図です。
ほぼ平らに見える地面でも、わずかな傾斜から大きな傾斜に至るまで様々な変化があります。このような地面の変化を順番につなげていくことで水の流れる流路と方向を矢印で示したものになります。GISシステムで解析して作成しています。

上の図が当社が作成した「水の流路方向図」です。本来であれば住宅地で作成したものをお見せしたいのですが、近所の公園の地面を解析したものをご紹介したいと思います。
青い矢印を追っていただくと、公園の外から中に水が流れてくる様子がわかると思います。それが徐々に合流して、最終的には数本の矢印になって、池のほうに流れて行くという結果になりました。矢印が集中していく土地の低い場所がわかりやすいのではないかと思います。
ただし、注意書きになりますが、この図は数値標高モデルデータ(DEMデータ)をもとに解析したもので、実際の水害リスクを保証するものではありませんので、高低差をつなげるとこのような流れになるのではないかという、参考資料としてご覧いただいています。
(DEMデータの内容は、第1回のCS立体図の説明の中でご紹介しています。)
「水の流路方向図」の活用方法
この地図の作成には、国土地理院のDEMデータを利用しています。航空レーザー測量の成果に基づいた土地の標高モデルで、1mメッシュ(1A)と5mメッシュ(5A)のデータが公表されています。岡崎市内でみると中心部はほぼ1Aと5Aの両方あります。額田、六ツ美、矢作では1Aはごく一部で5Aは公表されています。
1Aは1mのマスのデータです。細かい地形の変化のシミュレーションとなりますので、どちらかというと集中豪雨のような水の強い流れを読み解くというより、水たまりがつながっていくようなイメージで、ちょっとした大雨での水の流れが把握できると思います。
5Aは5mのマスですので、はっきりした高低差で、どちらかというと、強い水の流れが把握できるのではないかと思います。
お勧めしている活用方法としては、検討している土地に矢印が集中していないかという流れの連続性と、土地の一部分に連続した矢印が出ている場合では、くぼみが連続しているという結果ですので、ジメジメしないように側溝を設けるなど排水の参考や、盛土したのかな?などの参考にお使いいただけるのではないかと考えています。
逆に、矢印が全くない場所は、水がたまらない平坦地という結果なります。このように、土地選びの参考情報、建築工事での対策などにご活用いただけるのではないかと思います。
また、この地図は地表面の水の流れを現しているので、地中あるの道路側溝や集水桝は考慮されていません。
道路上で矢印が集中するところには水路や側溝などがあるのか、ゴミが溜まって流れにくくなっていないかなどの参考にされるといいと思います。
地図と現地を見比べて、土地選び、建築工事の参考にしてはいかがでしょうか?
5mメッシュの「水の流路方向図」
下の図が上の図と同じ場所を5Aデータで解析した地図です。見比べていただくと、当然流れている傾向は同じですが、1Aの図と比べ矢印が要約された感じがしますよね。

このようにデータの整備状況によりますが、1Aと5Aの2種類の地図を作成して、土地選びの参考にしていただいています。
なかなか気づきににくい、わずかな高低差も当社の「水の流路方向図」を参考に、土地選びをしてはいかがでしょうか?
スマホの活用
第1回の「CS立体図」の記事でご紹介しましたが、作成した地図は無料アプリを使ってスマホで活用することができます。
スマホのGPS機能は、現在地が表示されますよね。
作成した地図は座標値を持っていますので、正しい位置に表示されます。ですので、GPSと組み合わせることで、地図の矢印と現地での矢印の場所の照合が容易に行えます。例えば、まだ工事中で実際に購入する土地の場所がはっきりしていない場合や、購入する土地の周辺を探索する際にご活用いただけると思います。
お問合せ
当社で仲介契約を締結していただいたお客様は、今回ご紹介した「水の流路方向図」を無料で作成しています。
不動産購入は、一生に何度もない大切なイベントです。少しでも後悔しない土地探しに是非当社をご利用ください。
また、シリーズ第1回でご紹介した「CS立体図」や、この後のシリーズでご紹介する「陰影起伏図」や「標高断面図」、土砂災害警戒区域や浸水想定区域の公表図面など、様々なベースマップと重ね合わせることで、多様な視点から土地探しをしていくことが可能です。
その他で、この地図に興味を持たれた方につきましては、有償となりますができる限り対応させていただきますのでお気軽にお問い合わせください。
また、もう少し詳しく説明してほしい方、実物が見たい方につきましては無料相談を実施しておりますので、お気軽にご利用ください
皆様のお問合せ、ご来店をお待ちしております。
